重ねるだけの優しい口付けを終えるとヒロは唇を離した。


それでも遠ざかっていかないヒロの唇を俺はそっとなぞった。


照明を落とした暗がりの中でヒロの顔が一段と赤くなったのが分かった。あったかい手のひらで俺の頬を包むようになでると、



「俺は周の―――香りが好きだ。周のぬくもりが好き。




俺は―――周を………」





愛してる。






語尾は消え入りそうに小さくなっていた。


ヒロの気持ちが手のひらから伝わってくるかのように気がして、俺は目を開いた。


ヒロは再び俺の腕の中に横たわると、布団を引き上げた。



「誰かに対してこんなこと言ったのはじめてだぜ」


と、恥ずかしそうに呟く。




可愛いヒロ。



俺はヒロの隣を離れない―――



たとえどんなことがあろうと。ヒロと共に生きていく。





「ヒロ、一緒に棺おけに入ろう。死んでもずっと一緒だ♪永遠に♪♪」




とびきりロマンチックな言葉で甘いキスを交わすと、ヒロは顔を離したときに嫌そうに顔をしかめていた。


「勘弁してください。死んでからぐらい平穏にいさせてくれよ」


と嘆いた。


そんなヒロの顔を強引に引き寄せると、


「地獄の底まで一緒だぜ♪俺がお前をそうやすやすと手放すと思うか?」


なんて囁いて、ヒロが本気で青くなるのを笑った。







I LOVE 俺のヒロ♪







~HAPPY END♪~