灰色の瞳~例えば異常者だとしたら~




『来ないで…………!』



かすれた声を張り上げた。



仰向けに横たわる郷田の肩に顔を
うずめる。



躰が熱い…………



とめどなく流れているはずの血液は
あとどれくらいで死に至る………?



朦朧とする意識の中、震える指先で
郷田の手を握った。



まだ………温かいよ………



逝かないで………



少し先の視界に空が映る。



木々の間から見える真っ青な空。
雲一つない青い空。



あの空を辿って
あたしたちは何処に行くのかな……?
ちゃんと手を繋いでいてね……
はぐれないようにしっかりと……



そっちの世界で今度は……あたしが
先に見つけてあげる。