『秋人くん……これからも、何かあれ
 ば相談していいかい?本音は不安
 でいっぱいなんだよ。君が引いてく
 れたレールの上を上手く歩いていけ
 るのか…繋げていけるのか。』



俺の恩返しは一生続くのか?
そんなの御免だぜ。



それぞれの視線が
息詰まるほどに俺に絡みつく。



『……わかりました。業績はこれからも
 見ましょう。相談も受けます。ただし
 それだけです。それでも構わないの
 なら。』



フッと安堵の笑みを浮かべた
叔父さんの顔が、ほんの一瞬、
義理の父親とかぶって見えた。