『目の前に自殺しようとしてるヤツが
 居たら誰だって引き止めるだろ?』



『余計なお世話。』



『よく言うぜ。失神してたのはどこの
 どいつだよ。』



『だからそのままにしてたら今頃死ね
 てたじゃん。』



『あいにくそこまで冷血人間じゃない
 んでね。』



あたしはベットから立ち上がった。



『服、返してよ。』



『洗濯中だ。』



『濡れてたって構わないから。
 ていうか……』



ハッとした。
下着も全部剥ぎ取られてるから
コイツに裸見られてる…!



『いい身体だったよ。』



ニヤリと笑う顔に
殺意を感じるほど、あたしの
身体から怒りがこみ上がる。