連日による徹夜にも関わらず
毎日ちゃんと食事だけは
あたしと一緒に取っていた。



ブランチにしたいところだけど
ここに来てからは毎日三食
強制的に食べさせられて
いつの間にか躰もそのリズムを
刻み始めてる。



郷田の手も、
包帯からネットに変わり
顔を歪ませることも今はない。




あの日、結局一線を越えることは
なかった。



郷田が言ってた、
“その時”なんてものは
やってくるの……?



来ないんじゃないかと思う。



過去は消えないから。



どんな理由を並べても
あたしがしてきたことには
変わりない。
避けられない事実なの。



驚いてたね。
無理もない。



そのうちあたしが怖くなって、
気味悪くなって、去っていくだろう。