灰色の瞳~例えば異常者だとしたら~




『好きだ。』



体温を通じて伝わる想い。
一瞬でも気を抜けば、
もうそこから逃げ切れない。



温かい郷田の唇。
優しく絡む舌。



『もう泣くな。俺がいるから。』



再び塞がれた唇にあたしは応えてる。



心とはウラハラに、躰が受け入れて
るの。



あたし……



これから……



郷田を必要とするのかな……










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