『エッチ。』
『てめぇ今度こそ刺すぞ。』
『アキこわ~い。』
おちゃらける郷田を無視しながらも、
徐々にはだけてく躰。
顔だけじゃ想像出来ないほどの
筋肉質な男の躰に一瞬見とれてしまう。
絞っておいたタオルで躰を拭く。
背中だって、今まで見てきた
男とは違う。
ちゃんと鍛え上げた躰付きだ。
『でも俺、アキだったら刺されても
いいかな。』
『は…!?』
『病気や事故なんかで死ぬよりかは
マシだってこと。好きな女に殺ら
れるなんて本望だぜ?』
『頭おかしくなったんじゃない?』
そう言うと郷田は振り向いた。
『でも、お前が先に逝くのはナシな。
もしそんなことしたら後を追うぜ?
マジで。』
『……………。』
そんな悲しい目で見るなよ。
何も言えないじゃない。

