ただ、頭の中が混乱していた。
もう、何が何だかよくわからなかった。
「例えどんなに信じたくなくても、それが事実なの。」
あたしはやっぱり、ここで死ぬのかな?
っていうかむしろ、ここで死んだ方がいいのかもしれない。
「………してよ。」
「え……?」
「早く、撃っちゃいなさいよ。」
そんなふうに思ったあたしが紡いだ言葉は、自分でも驚くほどに掠れていて。
口を噤み、一瞬驚いたような表情を浮かべた芹奈さんは刹那、楽しそうに口角を吊り上げた。
「随分と潔いのね。」
そしてさっきよりも至近距離で向けられる、銃口。
込み上げる恐怖感を押し込め、ゴクリと唾を飲み込む。
そしてきつく、目を閉じた。


