「、っ……!」
普段ならきっと、避けることくらいできた。
そう、普段の精神状態であれば。
痛みに思わずその場に座り込むあたしに、なおも向けられる銃口。窓から差し込む日差しが反射し、黒く鈍く光った。
唇を噛み締め、今の芹奈さんの言葉を脳内で反芻する。
あたしが邪魔で、お互いに協力……。
でもそこまで考えて、ふと疑問がよぎる。
芽梨ちゃんが莱を振り向かせたくて、それで協力したというのなら、何でこの前あたしが襲撃されたときに、莱があんなに酷い怪我を負わなければいけなかったの?
あの日、芽梨ちゃんは莱に嫌な予感がすると言って、外出を引き止めていた。
襲撃があることを知ってて引き止めたのなら、逆にその襲撃を止めることだって、できたんじゃないの?
そんなことを考えていたあたしの心中を見透かすように、頭上から芹奈さんの笑い声が聞こえた。
反射的に視線を向ければ、芹奈さんは楽しそうに笑みを零して、ゆっくりと口を開く。


