「あんたの、せいなのに。全部全部、あんたがこっちに来たから!
……それなのに、あんたが泣くなんて狡いよ。」
そして芽梨ちゃんがそう言い終わるや否や、頬に衝撃が走った。
次第に熱を帯びていく頬に、芽梨ちゃんに叩かれたのだとようやく理解する。
「今後、絶対。莱には近づかないで。莱の看病は、あたしがします。」
そう言い捨て、芽梨ちゃんは莱が眠る医務室へと入っていった。言い返すことも、やり返すこともできないあたしは、ただその姿を目で追う。
その場に立ち尽くしながら、目に入る光景にギュッと胸が締め付けられるような気がした。
…――莱の傍に、芽梨ちゃん。
でもそれこそが、本来あるべき形なのだと、必死に自分に言い聞かせる。
芽梨ちゃんに言われた通り、あたしが莱の傍にいることはありえないのだと、許されないのだと。
自分の気持ちがどれほど大きくなっていたかにも気づかず、いたたまれなくなったあたしは、静かに医務室をあとにした。


