透明水彩


…――あの惨劇から、明日でちょうど一週間が経つ。

もう一週間経ったじゃないかと言われれば、それまでだけれど。悲しみに折れた気持ちを立ち直らせるには、それはあまりにも短い期間だった。

まだ慣れない、叔父さん宅のあたしの部屋。以前家で使っていたのより、若干大きいベッドに横になりながら、小さく息を吐く。

刹那、3回のノック音が響いた。


「……はい、どうぞー。」

「美凪ちゃん、ちょっといいかな?」


カチャッと音を出して開かれたドアの隙間、申し訳なさそうに顔を覗かせたのは他でも無い叔父さんだった。

別に断る理由もなかったあたしは、叔父さんの顔を見ながら小さく頷く。


「じゃあ、ちょっと入るよ。」


部屋に足を踏み入れ、後ろ手でドアを閉めた叔父さんに視線を向け、ゆっくりと上半身を起こす。

そこで叔父さんの手に白い封筒があるのを視認し、話の内容はその封筒についてなのだろうと、何となく予想してみた。