これまで。

そして
これから、
のためにも。


でもきっと今までのアタシだったら…。

あのとき宮垣くんの言葉を思い出さなかったら…。

こうはなっていなかったかもしれない。


そうだ、
きっとこの結論を導いてくれたのは…。



氷室さんがゆっくりとアタシの背後を指差す。


「?…」


「…薬師さんもそんなひと、
もう…出逢ってるんじゃないの?」


「え?」

そして彼女の指す方向に振り向く。


背の高い男性が見える。

あれは…。