記憶の桜 -栄枯幻世-



「御陵衛士と長州・薩摩とつながりを持っている」




斎藤さんの言葉で理解した。




長州からしてみれば、花散り鬼として長州浪士を殺して来た私は同士の仇だ。




「今、近藤さんと涼を殺される訳にはいかねぇ…。伊東さんには死んでもらうしかねぇな」




土方さんの冷たい声が響く。




芹沢さんの時の光景が頭に浮かんだ。



またあんな事が起こるの…?



同士で撃ち合うなんて、もうこりごりだ。



「平助はどうすんだよ?」




永倉さんの言葉で現実に戻された。




そうだ、平助君は…。