何故か、涙が出て来た。 もしかしたら、私は心の何処かで生きたいと思っていたのかもしれない。 だから、涙が出るんだと思う。 「私…、生きたいです」 「なら、しっかり食わねぇとな」 そう言って、土方さんはおじやを差し出した。 私は彼からおじやを受け取り、匙で食べ始めた。