しばらくして――。 「いーやーでーすー!私は入りません!!」 私はお座敷の前の床に座り、一歩も動かない。 「嫌やない!ほな、早く!!」 鈴蘭さんが手を引っ張って来る。 でも、腕を引っ張ろうと、身体を擽られようと、私は動く気は毛頭ない。 何故、1回のみならず、2回も芸妓姿にならないといけないの!?