記憶の桜 -栄枯幻世-



しかし、急に立ち上がったせいで足元がふらつき、身体の体勢を崩してしまった。




「あっ!」



「お、おいっ!」




土方さんが私の手を掴むが、彼も体勢が悪く、一緒に倒れてしまう。




どだん。




「痛…」




「いってぇ…」




背中が痛い…。



しかも、何、この重み…。