「ねぇ、そういえば、涼ちゃんって日舞踊れたよね?僕、見てみたいなぁ」 沖田さんは何かを感じ取り、助け舟を出してくれた。 「!? 分かりました」 私は白百合さんから扇を借り、場所を移動した。 鈴蘭さん達は心配そうに見てくるが、私は踊る為に精神を統一する。 三味線の音が始まると、私は踊り始めた。 久し振りの感覚に少し戸惑ったけど、すぐにいつもの調子を取り戻した。