同じ会話だった。うんざりして今日こそはっきり言おうと腹に力を入れて言った。

「別れよう。もう何も聞きたくない。さようなら。」

「正美~…」

その時だった怒髪天の勢いて声がした。
「別れたいって言ってるだろあ?橋本お前それが分からないならやめろオラ!オラ!」

マズイ長州小人をジージャンに入れたままだった。

長州小人はジージャンのポケットから出てきた。長い髪がずいぶん乱れて顔色も悪く見えた。

しまった。僕は、気づいた。ジージャンのポケットに入れたまま、洗濯したのだ。長州小人は、僕に向かって、言った。
「ひどいすよ。マサさん。洗濯したうえに、乾燥機かけたでしょう。洗濯で疲れたところに乾燥機だから、痛めてた。太ももがさらに悪化すよ。」