冷たい冬の風が頬をすり抜けた。 頬が凍るように冷たくなる。 「…っくしゅんっ」 このくしゃみ、あたしです。 ぅう…恥ずかしい…。 「……寒いの?」 坂谷修也があたしの顔を見る。 「……うん。ちょっとだけ」 「…これで、あったかくない?」 えっ…/// あたし……坂谷修也に抱きしめられてない!? でも…あったかい。 いい香りもするし…。 …ってあたしは変態かっ! ……でも、しばらくこのままでいたいかも。 …なーんて、坂谷修也には言えないけど。