何も急ぐことはないだろうと思い。


 確かに旅行中に溜まっていた案件もあったのだから……。


 しばらくはまた仕事に打ち込むことになるだろう。


 時間に追われながら、業務を片付けていく。


 迷ったときは常に思っていた。


「今の苦しみもきっと過去のそれになるだろう」と。


 そして時が流れ、三月もほぼ終わりに近付く。


 慌しさは一向に抜けなかったのだが……。