山井さんが放火犯に仕立て上げられたのは間違いない。


 ずっと引っ掛かっていた。


 あの発火装置を作れるような人間は一体誰なのかと。


 そして野川が捜査線上に現れた。


 警察も再捜査しているし、刑事が動けば、弁護士も動く。


 やっていることは逆なのだが、山井さんの無実だけは何としてでも晴らしたかった。
 

 そこに至るまで警察も力を貸してくれるだろう。


 ずっと資料を読み続けていた。


 目が疲れたときは目薬などを差す。


 どうしても資料の山に囲まれると、そうせざるを得ないのだ。


 時折、昼間の時間帯などは一度部屋を出て、外へと向かう。


 外気を吸うと、気分が変わる。


 まあ、大都会で空気が汚れていることに変わりはなかったのだが……。