大学図書館か、そういった専門の書籍などが揃っている部屋にこもって勉強するのだ。


 大概、僕のときぐらいから学生は要領がよくなっていた。


 法学部などの教官も授業中に司法試験のテクニックを教えることが多い。


 そういった講義に参加することで、高い参考書などを買わずに大抵学習できていた。


 国立大学はこれだから強い。


 私大と違って受験の際の教科数が多い分、学生の質も高いので、頭脳のバランスの取れた学生たちが集まってくる。


 そういった環境下で大学四年間育ったので、卒業後すぐに弁護士登録して、今の事務所に勤め始めたのだ。


 司法試験を乗り越えると、違ったものが見えてくる。


 法曹界で活躍できることが約束されているからだ。


 確かにいろんな人間たちがいたのだが、皆、難しい試験を乗り越えてきたことに変わりはない。


 僕も江美もその一員だった。