デスクが入ってくる。

一斉に、皆がデスクに近寄る。

「わかったから! 少し落ち着け」

中年男性のデスクは、汗を拭い、紙を読みあげていく。

「来週から始まるファッションの担当を発表する」

デスクが皆を眺める。

「姫野、斎藤、岡田、紀山、加地の5名! 以上だ!」


安堵の息を漏らした。


加地が入る事には、納得しなかったが…。


「これより、ファッション担当のデスクを紹介する」


デスクが合図を出して、男性が歩み寄ってくる。


「五十嵐です。よろしく」

そこには、昨日、私とぶつかった短髪の男性がいた。