+--+--+--+--+--+--+--+ 琥珀は今、私室に一人で、うずくまっていた 「鋼の馬鹿……」 こんなのひどいわ 鋼とのやりとりを思い出し、涙で頬を濡らす 「出て行ってやるんだから!」 琥珀はそう決心し、自分が着ていた着物を脱ぎ始め、ここに来たときの直衣を手にした 手際よく着替え終えると、自分が着ていた単衣に目がいった 「お母様の単衣……」 お母様の遺品 持って行っても大丈夫よね? 桜色の単衣を手に取ると、涙を拭いて歩き出した