「泣くな近江。もう会えないわけじゃないだろ」 「わかっています。でも、頭領と姫様がいなくなってしまったのに、琥珀様までいなくなるなんて……」 琥珀を抱いた近江は涙を流して琥珀との別れを惜しむ 今日は琥珀がこの森を離れ、美月の実家にいる京介に預ける日だ 先日美月が亡くなり、美月の遺言により琥珀は16になるまで人間の世界で育てることになった 百鬼家に使えるもの達にとっては辛い日だった 「ほら、着いたぞ」 車が桜ノ屋敷に着くと、鋼は先に降りて周りの様子を伺う