「そんなこと、ある訳ないでしょうが!!」


バシーンッ!


私は鋼の頬に、一発おみまいしてしまった


鋼はポカーンとした表情をして赤

く腫れた頬を押さえている


「あの、琥珀様?自分は何か失礼

なことを言いましたか?」


「知りませんっ!」


もう嫌!あぁ、屋敷に帰りたい!


しばらく車の中では、気まずい沈

黙が続いたのだった