白雲は私の両親を殺した鬼 そんな鬼に頼むなんてこと、私には出来ないよ…… 「……いい」 「なんだと?」 「私は自分の力で止めさせる。あなたの手は借りないわ」 「へぇ。それはどうやってだ?頭領の娘だからといっても、お前が頭領にならないのなら、お前には断る権利はない」 「だとしても、私は自分の力でどうにかするわ」 そうよ。私がどうにかするわ この意志は決して曲げない そう心の中で誓うと、白雲が舌打ちをし、琥珀の腕を力強く握る