「……終わったのか?」 「あぁ。終わった」 玄二が白雲に問えば、白雲は表情一つ変えずに答える 「それでどうなのじゃ?頭領に相応しいのは琥珀様か?要様か?」 「……男は重い野心がある。女にはない。むしろ頭領になる気はあまりないらしい。ただ少しの興味だけ」 白雲は、震え上がる琥珀を楽しそうにちらりと見た いかにも満足そうに笑う白雲に、琥珀は、ぞくっとした