あっという間に屋敷から出て、屋 敷近くに止まっている車に乗り込 んだ 乗ったと同時に、車は走り出す 「……琥珀様、森に着くまで時間 があります。ですから、今からの ことをちゃんとお聞きください」 「わ、わかったわ」 私は鋼の勢いに負け、大人しくする 「まず鬼の森に着いたら、あなた が頭領に相応しいか鬼神院が判断 します。それを合格すれば、あな たは立派な頭領になれますが……」