ONESTAR

買い物だけでへとへとに疲れ、
ようやくたどり着いた初めて訪ねるねーちゃんの小さなワンルームの部屋は、きれいに片付けられていて、テレビと食器棚と本棚とベッドくらいしかなかった。

「座ってていいのよ。今日のお礼なんだから。」と言うねーちゃんの後ろを子犬のようについてまわりたい衝動を抑え、「なんか手伝うよ。」と出来るだけぶっきらぼうに言ってみた。

「じゃ、サラダつくって。」

「うん。」

ねーちゃんは、てきぱきオムライスを作りながら、俺にサラダ作りの指示を出した。