ONESTAR

「家にはちゃんと言って来た?うちで夕飯でもいいわよ。」

ねーちゃんは、俺の気持ちなんてこれっぽっちも知らずに、小首を傾げて俺を誘う。

「何がいい?あんまり難しいのは言っちゃイヤよ。」

ねーちゃんがいい!と即答しそうになるのを押さえ込み、
1回息を深く吸ってからようやく答えを搾り出した。

「……なんでもいい。」

それだけ言うのがやっとだった。



二人でねーちゃんのアパートに行った。

途中でスーパーに寄った。