ONESTAR

ナツキだかナツコだか知らないけど、ねーちゃんよりいい女なんて、この世にはいない。

「あたしは、お手伝いできるだけでいいの。」

そうしてねーちゃんの性格上、一生懸命あの店を手伝うんだろう。

でもってナツキが帰って来たら、お世話になりました、と笑顔で店を去るんだろう。

ムカつくぞ!!ササキ!!

俺のねーちゃんを何だと思ってる!!

「おなかすいたでしょ、ヨシアキ。なんか食べに行く?」

顔を上げたねーちゃんは、まるで吹っ切れたように笑顔だった。

そんなに好きなのかな、あいつのこと。