ONESTAR

それから俺は、ねーちゃんに言った通り、

超悲鳴と大ブーイングの、ねーちゃん一人だけに熱唱ライブでスカウトされた。

もちろん、思いつく限りの方法で、プロダクションにモーションをかけ、ものすごい高校生がいると売り込んでおいたのだ。

オーディションで寄せ集めたバンドでデヴューし、ワールドはさすがに無理だったが全国ツアーで日本中の人を前にもう一度ねーちゃんに「愛してる。」と言った。

丸2年かかった。