何でも聞く。

あんたが言うことなら、俺は何だってするよ。

すがりつくように俺を見るその瞳が、
次の言葉を探して震える唇が、
俺のものになるなら、
俺は何だってするのに。

「彼氏になってほしいの。」

「へ?」

あまりのねーちゃんの真剣な眼差しに、
危うく吸い込まれそうになりながら、

夢でも見てるんじゃないかと、

俺は思った。