「どうしたの?ヨシアキ?」

「……何でもない……」

両目から殺人ビームを勢いよく発しておきながら、

心臓押さえて蹲った俺を、

ねーちゃんは不思議そうに見た。

死ぬって、ねーちゃん。  

「……このお布団、お日様の匂いがする。ちゃんと干してくれてるんだ。」

ねーちゃんが鼻先にかけた布団のにおいを嗅ぐ。

このまま眠ってしまいそうなねーちゃんに、

そっと聞いてみる。

「あのさ、ねーちゃん。」

「なあに?」

「俺のこと、好き?」