ONESTAR

ストンとまっすぐな長い髪で、

薄い桜色に染まるトップを隠した半裸のねーちゃん。

げっ!!

「どうしたの?ヨシアキ、鼻なんて押さえて。」

「いや……ちょっと……」

「変な子ね。」

まさか、ねーちゃんの妄想ヌードで、

鼻血が出るかもと思ったとは言えず、

何でもないフリを装う。

タクシーは、俺んちに向かい、走り続ける。

あれだけ、

俺の気持ちを知ってもらうだけでいいと思ってたのに、

俺、今、

もっと上のことを望んでる。