ONESTAR

「イチムラのどこが好きでつきあってんだよ。」

「どこって。」

「告白されたから仕方なしにつきあってんじゃねーのか?だったら俺が下りるから、おまえ、リホコとつきあえよ。」

言い終わらないうちに、コーラの缶を思いっきり投げられた。

俺の胸に当たった缶は、タバコの灰入りコーラをそこら中にぶちまけた。

あーあー。俺がやろうと思ってたのに。

「おまえ、今度そんなこと言ったら殴るからな。」

殴られた方がマシだったかも。

どうやって掃除しよう、これ。

またおふくろに怒られるじゃねーか。
「リョーコはいいやつだって、おまえだけは言ってくれてたじゃねーか。」