ONESTAR

「あのさー、リュージー。」

俺が、

俺がこれを言ってしまうのは罪だろうか?

この馬鹿馬鹿しい三文芝居に、俺がピリオドをうつのは、

3人への裏切りだろうか?

「リホコ、おまえに何か言ってなかったか?」

「何かって?」

「こんなに泣くくらいなら、おまえとつきあっときゃ良かったとかなんとか。」

リュージがさっと顔を赤くしたので、ああ、やっぱりそうなんだと悟る。

だって、リュージは幼稚園の頃からリホコに、

俺とつきあえ、絶対大事にするからと言い続けて来たんだから。

「で、おまえは何て答えたの?」