「店長起きたらあっためなおしてから食べさせてあげてください。それくらい出来ますよね?」

「うん。」

子供みたいに素直に頷くナツキは、そのまま店長の部屋に向かう。

「よく寝てますよ、店長。」

そう言われて俺と同じようにそーっとドアを開けようとしたナツキの背中に言う。

「キスしても起きないくらいにね。」

ナツキが振り向くよりも早く、玄関に向かった。

「じゃ、お大事に。」

こないだ俺にコクった女の子の連れは、約束どおり夜の9時に校門に現れ、11時までおまえを待っていたよと賭けをしてたクラスメイトが教えてくれた。