ONESTAR

「コーヒーのお代わりもらってくる。」

コーヒーなんてまだカップになみなみ残ってたけど、
とりあえず、部屋を出た。

心臓の弱い兄貴の為に、
犠牲になり続けたって設定に、
危うく引き摺らせそうになる。
同情?
これから罠にハメようとしてる相手に?

キッチンにはおふくろがいた。

あの方おいくつなの?

お若そうだけど店長さんだなんて。

お店はどこにあるの?

とっとと部屋に戻るつもりだった俺を
おふくろは質問攻めにした。