ONESTAR

俺の部屋に店長を招き入れドアを閉め、

ベッドに参考書入りの紙袋を置いて勉強机に座った途端に、店長に謝られた。

「ごめん、トモミちゃんの話、しちゃダメだったよな?」

「……何で?」

「いや、トモミちゃんにも言わないでくださいねって頼まれてたし……。」

「頼まれてて何であんなこと言うかな。」

「ごめん、俺、謝って来ようか?」

そう、そこまで見抜くのか、あんたの瞳は。

あんなに練習したのに。

ねーちゃんは頑なに新しい母親を拒み、憎み続けた。