ONESTAR

俺の目を覗き込む瞳。

心の奥を見透かす瞳。

その、優しい瞳がほしい。

その目が持てたら、

ねーちゃんは、俺を好きになるかな?

「あ、いえ、そういうわけじゃなくて……」

「ヨシアキくんもさ、人の感情に敏感だよね。」

俺もってことは、誰かもってことで、それが誰を指してるのかは明白だった。

ナツキだ。

俺もそう思う。

たぶんあいつも人の顔色を窺うのは得意だろう。

でもってそれがバレてるってことがもう参りましたなんだけど。

こいつ、思ってたよりも全然すごいやつかもしんない。