「あの、立ち入った事を聞くようなんですけど、えーっと、どうしてそのー…ナツキさんは、店長さんのお兄さんのお墓参りに行くんですか?」
店長は困ったような顔をして俺を見、しばらく考えてからこう言った。
「兄貴は……ナツキの命の恩人なんだよ。」
その瞬間、悟った。
これ以上、聞いてはいけないのだと。
なぜかはわからないけど、
初めて店長に拒絶された気がした。
さっきまで押せ押せで行けば、どうにでも出来るんじゃないかとまで思わせていた優しい店長の唯一の触れられたくない心の場所に踏み込んでしまったようだった。
「………ごめんなさい。」
「え?ああ、何で謝るかな。俺、そんな悲壮な顔してた?」
店長は困ったような顔をして俺を見、しばらく考えてからこう言った。
「兄貴は……ナツキの命の恩人なんだよ。」
その瞬間、悟った。
これ以上、聞いてはいけないのだと。
なぜかはわからないけど、
初めて店長に拒絶された気がした。
さっきまで押せ押せで行けば、どうにでも出来るんじゃないかとまで思わせていた優しい店長の唯一の触れられたくない心の場所に踏み込んでしまったようだった。
「………ごめんなさい。」
「え?ああ、何で謝るかな。俺、そんな悲壮な顔してた?」


