ONESTAR

「あ!牛乳もうない!」

ナツキが冷蔵庫を開けた途端に叫ぶ。

「俺、牛乳入れないとコーヒー飲めない。」

「知ってるよ。」

「じゃあ、何で買っといてくれないんだよ。」

「休憩までに帰って来ると思わなかったから。」

「んじゃ、買って来る。」

コーヒーに牛乳を入れようとしていたナツキは、(こいつはいつも、それはカフェオレだろってくらいコーヒーになみなみ牛乳を入れる。)そう言うと冷蔵庫のドアを閉め、そのまま出て行ってしまう。

店長はいつものことだと言いたげにすましてコーヒーを啜る。

聞くなら今しかない!!