次の日、学校からそのまま店に向かった。

途中、土産が必要だと気づき、

悩んだ挙句、気恥ずかしいくらいフリルと甘い匂いで飾り立てられたケーキ屋でケーキを買った。

店まで行っていなかったらどうしようかと思ってたんだけど、ちょうど材料が届く時間だったらしく、店長が配達員と表の道路で明日の仕入れについて話し込んでた。

ラッキ。

配達員と店長の間に笑顔で割って入り、

「昨日のお礼です。」と、

持参したケーキの箱を差し出すと、仕込までまだ時間があるからと部屋まで案内してくれた。