今まで逃げる事しか出来なかった俺が、

世界のすべてが敵にしか見えず脅えていた俺が、

ねーちゃんの為に俺自身と闘った。

ねーちゃんの為なら、どんなことでもしてやりたかった。

俺は、本気で俺を憎んでいるねーちゃんを救う為に、

学校へ行き、友達を作った。

ただ、ねーちゃんの笑顔が見たかった。

俺が、学校へ行けるようになることが、

ねーちゃんと二人だけの世界が終わることだと知っていたのに。