俺の手を握り、ベッドから引きずり出し、無理やり服を着せ、

太陽の下に出ると溶け出すかのように脅えて泣き叫ぶ俺を連れ出すねーちゃんの目が、

どうしようもないほど悲しくて、

切なくて、

この人も、

救いを求めているのだと気づいたからだ。

「今日からあなたのお姉さんよ。」とお袋に言われ、

満身の力をその瞳に込めて俺を睨みつけたこの人は、

こんなにも俺を憎んでいるのに、

こんなにも悲しい目をしている。

だから、闘った。