俺にはねーちゃんだけが光だった。
朝になると太陽の光すら恐くて、
カーテンを閉め切った部屋から一歩も外へ出ることが出来なかった俺の、
唯一の光だった。
「お袋が宥めてもすかしても部屋の外へ出ることが出来なかった俺が、
どうしてあんたとなら外へ出られたと思う?
あんたの目が、
俺と同じだったからだ。」
それだけの理由。
朝になると太陽の光すら恐くて、
カーテンを閉め切った部屋から一歩も外へ出ることが出来なかった俺の、
唯一の光だった。
「お袋が宥めてもすかしても部屋の外へ出ることが出来なかった俺が、
どうしてあんたとなら外へ出られたと思う?
あんたの目が、
俺と同じだったからだ。」
それだけの理由。


