ギリと音がしそうな程唇を噛み締めて、ねーちゃんは黙々と学校への道のりを歩いた。
俺はねーちゃんに引き摺られ、泣こうが喚こうが容赦なく学校へ引き摺って行かれた。
今日は校門まで、今日は保健室まで、今日は教室の入り口までと順を追い、教室で授業を受けられるようになるまでに1年かかった。ねーちゃんがいなくても独りで学校に行けるようになるまでにまた1年。
丸2年をねーちゃんは、俺の為に費やした。
家族へ加わらない代償として、
俺の手を握り、世界に闘いを挑み続ける俺を見守り続けた。
だけど、
俺はねーちゃんに引き摺られ、泣こうが喚こうが容赦なく学校へ引き摺って行かれた。
今日は校門まで、今日は保健室まで、今日は教室の入り口までと順を追い、教室で授業を受けられるようになるまでに1年かかった。ねーちゃんがいなくても独りで学校に行けるようになるまでにまた1年。
丸2年をねーちゃんは、俺の為に費やした。
家族へ加わらない代償として、
俺の手を握り、世界に闘いを挑み続ける俺を見守り続けた。
だけど、


