ONESTAR

派手に揺れるねーちゃんのポニーテールを引っつかみ、

ねーちゃんが「キャっ」と小さく悲鳴をあげるのもかまわずに、背中から抱き締めた。

ねーちゃんは「離しなさい!」と俺の腕の中で暴れている。


「ねーちゃん、ねーちゃんは頑張ったよ。

誰にも負けてないよ。

誰の助けも借りずにちゃんと一人でやってるじゃないか。

でも、そんなに頑張らなくても、そんなに傷ついてるのに泣くことも出来ないほど頑張らなくてもいいじゃん。」